「あんまり趣味のいいこととはいえないがな・・」
少し遠い目をしながらお得意のポーズ、くわえタバコをしながら彼はそう嘯いた。
「・・・父ちゃん・・」
これにはリナも少し心配そうに父親のほうを振り向く。
が、ルナはそんな気使いなど一切した様子も無く。
「白々しい真似止めたら?父さん・・・」
「・・・ま〜な・・・どうせ悪人に人権なんてね〜んだし・・」
言うが早いかさっさとくわえタバコを吐き出しゴミ箱に棄てた。
「リナのその台詞の根源・・・あんただったのかよ・・・??」
ジト目でリナ父を見遣りながらガウリイが珍しく突っ込みを入れる。
が、リナ父はマトモに彼の発言には取り合ったりはしないで・・・。
「まあ・・・お嬢さんはあんまり好い気はしないだろう?」
クルっと顔色を悪くしたままのアメリアにそう呟いた。
「・・・確かに・・・・それって・・死者を冒涜する事ですけれど・・・」
アルバ公爵。
歴史上ではセイルーン、そしてエルメキア・・・ディルス三国の裁判にて火あぶりの 刑に処された高位の貴族。
しかし・・・その実態は一人の傭兵に『暗殺』され・・・。
その『屍』のみが火刑の『処罰』を『死して』受ける事になったのだ。
権謀術、更に言えば何か皮肉めいた気味の悪さが漂う事実。
例え罪人とは言え・・・暗殺者は処罰を受けなかったと言う心地の悪さも残る 裁きである事は疑いようの無い事実なのだ。
正義をモットーとするアメリアがそんなことを聞かされて黙っているのは珍しい。
その様子を察したリナ父が先手を打ち、アメリアの意見を聞き出そうとした。
そんな事態である。
暫し・・アメリアは震えながら考え事をしている様子を表に出した。
が・・・ルナの何気なく差し出したレモンの入った良い・・柑橘系の香りが漂う水を 無言で飲み干し、落ち着きを取り戻して言い放った。
「・・・父さんの裁きなら・・アタシはそれに従いますよ・・おじ様・・」
ふうっと息を吐き出しながらアメリアは笑顔でそう答えた。
まあ、無理も無い。
自分の父親がそんな信じられない歴史上の闇に関与していたのだ。
まあ・・・リナとしても伝説の殺人公爵の話は聞いていたし・・・。
真坂傭兵家業をしていたとはいえ父・・そして今日はじめて存在を知った叔母が辿っ た
運命を考えると・・平静で居られる自分が多少なりとも信じられなかった。
不意にツンツンっと肩を隣から叩かれる感触がする。
「・・・何よ・・・??」
億劫な気持ちを打ち消しながらリナはギギギっと重苦しい首を其方に向ける。
ツンっと鼻をつくレモンの香りが鼻腔を擽り・・・・。
目の前には綺麗なヴェネツィアン・グラスに入った・・・先ほどアメリアが飲み干し た水と同じモノが差し出された。
「・・リナ、これ飲んだほうがいいぞ?一寸顔色悪いし・・」
「・・・・悪い・・・???」
「ああ・・・真っ青だぜ・・・??」
ガウリイに言われるまで気がつかなかったとは・・かなり不覚だったかもしれない。
自分の父親についてここまで知らなかったなんて・・・ね・・。
言われるままにリナはガウリイがくれた水を飲み干した。
なるほど・・こりゃ・・・確かに落ち着くかもしれない・・・。
そんな単純な感想しか今の頭では思いつかなかった。
「で、その後。あんたはどうしたんだ?」
アルバ公爵の真実を知っても流石はゼル。現実を直視していると言った態度だ。
「ああ・・・ま、今から話してやるさ。俺は死のうが生きようがど〜でも良い。
そんな気持ちになって・・・この嬢ちゃんのオヤジからの依頼を受ける事にした。
そ、メディシスの娘の為に・・偽装結婚だ・・」
ふっと遠い目をし、アメリアを指差してからリナの父はそう言った。
「・・それが・・・リナさんのお母様ですわね・・・」
今度は結論にたどり着いたかのようにシルフィール。
またポケットからタバコを取り出し・・火をつけないまま彼は視線をあらぬ方向へと さ迷わせて続けるのだった・・・。


「感想は・・・?」
不意に隣に現れた黄金の髪の男が彼にそう尋ねた。
彼のしでかしたことは一部の人間以外に完全にオフレコ・・すなわち歴史上から抹殺 されるべき出来事として完全に極秘扱されていた。
しかし、この男はまるで何もかも見透かしたように・・・。
その青灰色の瞳で彼を見下ろしていた。
彼自身背は高いほうだが、この金髪の剣士はそれ以上だった・・・。
そう・・何時しか・・妹をここエルメキアに嫁がせるために雇った傭兵の男・・・。
ガブリエフ家出身の人間に間違いは無かった。
やはりこの家の人間には秘密事項も筒抜けか・・・・。
馬鹿馬鹿しい感慨に浸っている自分が妙に滑稽に思えてならなかった。
「素直に答える義理は無いと思うが・・・??」
皮肉・・・?それとも自嘲?
ふいっと男とかち合せた視線を逸らしながら彼ははっきりとそう言ってのける。
が、金髪のこの男は食い下がらなかった。
「死刑の・・・いいや『私刑(リンチ)』の執行委員は我が家だ。ソレくらいの感想 を聞かせてもらうくらいの権利はある・・とは思うのだが・・・??」
「・・・・リンチと来たもんか・・・・」
実際にその通りだ。
『法』がまかり通らず裁きすら不可能ならば・・ソレは『私刑』に頼るしかないだろ う。
ふっと溜息をつきながら彼は続けて口を開く。
「死人に鞭打つまねするなんざぁ・・俺も落ちたモンさな・・」
偽りの無い素直な気持ちである事だけは事実であった。
今日、この場で『処刑』されている公爵を目を背けずに眺める彼の気持ち。
嘔吐したいものを堪え。
それでも彼はこの嫌味以外の何者でもない光景を平静を装って眺めていた。
「・・・そうっか・・・・」
金髪の男はそう言うだけいって彼から視線を逸らす。
「・・何処に行くんだ?」
「明日にでも妻が次男を生むことになりそうだ」
「そりゃぁ・・・今日のような厄日でなくて良かった。そうとだけ言っておく・・」
自分でも何を言っているのかさっぱり分からなかった。が・・。
金髪の男は彼の今まで見たことも無い極上の笑みで此方を振り返り。
「祝福の言葉として受け取っておく」
そう答えたのだった・・・。残された彼は・・・・。
「・・・プラス思考なヤローだ・・・・・・」
こう言うことしか道は残されず、場違いなほどポカンとしたカオをするのだった。
まあ、明日には自分の政略の・・それも偽装結婚の為にこの町を離れる。
あの男のこれから生まれるであろう次男に・・・。
害が加わる事は少なくとも無いだろうな・・・・。
それが・・彼が男にしてやれるせめてもの餞・・・なのかもしれなかった。


「メディシスの令嬢はゼフィーリアでお前さんをお待ちしているはずだ・・」
詳細の地図をあの『おうぢ様(勝手に名称、命名。少なくとも『王子』とは言いたく ねぇ)』からもらい受け・・・。
面白く無さそうに彼はエルメキアからゼフィーリアへの道を歩いていく。
「そろそろ・・・かな・・・」
何気なく手に持っていた小さな日時計を陽光に翳しながら彼は独り言をいう。
あの男の次男は・・生まれた頃であろうか・・・?
珍しく他人のことが気になってきた。
エルメキアを去り際に目にした彼の妻は本当に淡い・・白っぽい金髪の持ち主であっ た。小柄とも、大柄ともいえない女・・・。
その腹部のふくらみは成る程・・あの金髪の男がアッサリと『次男』と断言しただけ あった。
そうでなかったら双子の娘でも生まれるのでは・・?
というくらいはっきりと膨らんでいたのだった。
多分子供とは大概遺伝の法則から考えれば両親のうち色素が濃い方の特徴を受け継ぐ という。
「大柄で金髪の男の子・・と言ったところか・・・」
苦笑しつつ彼は再び日時計をポケットに無造作に放り込んだ。
何処かで昼寝してから行くのも悪くは無い。
先方のメディシスとしては自分の到着は早いに越した事は無いだろうが・・・。
どうもこう言った『急げ』だの『キッチリしろ』だのという拘束は嫌いだった。
適当な木を見つけ、元々用心深い彼はしっかりと財布を両手に握り締めて寄りかかる ようにして眠りについたのだった。
サラサラと黒い髪が昼の風に舞う・・・。
日差しも多少雲が掛かっているだけあってそれほど夏の日にしては厳しくなかった。
無防備になった分、蚊に食われた部分のかゆみだけは鬱陶しいものだ。
彼は無意識のうちに手、足、そして顔の柔らかい部分の張れを伸びた爪で掻き毟る。
っと・・その時であった!!!
ズダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!! !!
地を揺るがせるような・・途轍もない大爆発が起こったのは!!
「ンなぁ・・・なんだあああ!!!?」
思わず手に握っていた財布を更に思い切り握り締め、彼は目を覚ますに至る。
・・・攻撃呪文・・・?それとも何かが爆発したのか・・・???
判断に戸惑いながらも彼は大急ぎで木の下を離れ、その爆心地に早足で向かってい く。
今だ黒い煙が周囲に立ち込めているだけあり・・・その場所を特定するのは至って簡 単な作業だった。


『ゼフィーリアまで後10キロ』
森の中にはそんな表札が見えた・・・。
大分近くまで来ていた事は事実らしいが・・今はそんなことどうだった良い。
もくもくと黒い煙が立ち込める方に彼は無言で歩み寄っていた。
そして・・・・ついにその現場を目撃する事になったのだが・・・・。
「な・・・なんだぁぁぁぁ・・・???」
明らかにアサツシン風のスタイルをした数人の男たち。
破壊された荷馬車が無残にも辺り一面に砕け散り・・・・そして・・・。
「だから注意なさいって言ったのに・・火炎系統の術を使う方が愚かというものなの ですわ!!!」
・・・・リュ・・・リュクレース????????
一瞬そう疑いたくなるほど・・今は亡き妹・・強いて言えば髪の色だけが違う・・小 柄な少女の姿・・・。
そして・・・よりにもよって彼女は・・・・。
「私の趣味の爆薬が満載されてるというのに・・・信用なさらないからですわ!! !」
とんでもない事を言いながら・・ぶっ倒れて転がっている・・ついでに言えば焦げて るアサツシンを如何にも高価そうな綺麗なハイヒールで思いっきり踏みつけているの だった・・・。
「お・・・おい・・・・」
さしもの彼もこんな壮絶すぎる情況に出会ったのは・・初めてだった・・。
が、彼女はそんな彼に一瞥をくれ、そして満面の笑みを浮かべ・・・。
「暫くお待ちくださいね。まずは・・この者たちの懐検めをしなくてはなりません。
目ぼしいもの発見の暁には・・そうですね・・7・3で山分けと致しましょう!」
・・・・ニッコリととんでもないことを言う娘である・・・。
ついでに言えば・・7・3・・・って一体・・・・・・・。
予想しなかった光景に彼が言葉を無くして立ちすくむ。
そしてろくなものが無い、と判断したのだろう。少女は残念そうに暗殺者たちの懐ア サリをやめる事にしたようだった。
ここに至って彼女はようやっと彼のほうをマトモに振り返る。
「インバース様ですわね?お待ち申し上げておりました。私・・メディシスの家の娘 ・・・そう・・貴方に偽装結婚を申し込んだものでございますわ!!」
優雅にスカートの端を摘み上げ・・あまつさえリュクレースにそっくりな彼女はニッ コリと微笑んだ。
・・・だが、この違いは一体全体なんだろう?
あの儚かった妹とはまるで対照的な彼女・・・。
「その俺の依頼人さんが・・何故こんなとこに居るんだ?ゼフィーリアで待っている んじゃなかったのかあ・・・?」
とりあえず当り障りの無い話題に持っていきこのパニックした状態から自分の頭を救 う事に躍起になる彼。
だが・・この少女の答えはなお更彼をパニックに陥れるだけに充分な解答だった。
「はい。私も最初はそのつもりだったんですが・・・・。あの犯罪者・・。
パンプ ローナの求婚の使者が今日も私のお昼寝時間を邪魔致しましたの。
で・・あんまりに も腹が立ったので・・・趣味の爆薬を満載した馬車で彼の牙城に乗り込んでいこうと 私は考えたのです!!でも・・・」
「・・・・アサツシンが火炎系統の術ぶっ放して・・・・」
「はい。お陰でこの有様ですわ。馬車ももうありませんし・・・。インバース様。
私と一緒にゼフィーリアに帰っていただけますか?そうして頂ければ・・お礼として 爆弾一ダースくらい・・・」
「・・・断固としていらん!!!!」
彼女の申し出にキッパリと彼は心底遠慮の意志を伝えたのだった・・・。
どうせ乗りかかった船である。
このリュクレースに良く似た(性格は断固として認めたくは無いが)少女と一緒に帰 るもの悪くは無かった。


偽装とはいえ仮にもこのメディシスの少女の婚約者・・・。
そう振舞うためだろうか。
彼に対する待遇はそうそう悪いものではなかった。
単にパンプローナの使者の無体に対し、イザとなったら剣を振るうだけの役割であ る。
領主の非嫡出、無認知の子供・・という肩書きは関係ないのだろう。
だが・・・。
この少女の信じられないほどの幸せそうなカオには彼も多少の戸惑いを覚えた。
こんな視線は・・今までに一度も他人から向けられたことは無かった。
妹のリュクレースですら・・少し寂しそうな伏目がちな視線で彼を見ていたというの に。
今までに味わった事も無い奇妙な感覚が居心地悪かった。
思わず信じられないような言葉が馬車の中、二人っきりになったこの娘に向けられ た。
気がついた時には・・もう止められなかった。
「アンタも不幸な人だな・・・」
「・・・何故です・・・???」
本当に疑問だ・・と言いたそうな彼女の声。
「偽装とは言え・・俺のようなヤツの傍に居なければならないから・・だ・・」
本音?それとも自虐・・・???
それは彼自身にも分かりやしなかった。
「・・・私は・・自分で選んだ人間以外の傍に・・たとえ偽装とは言え居たりはしま せん。ずっと・・・・」
何やら彼女が言いかけたその直後だった!!!
ガタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンン!!!!!!!
激しい勢いで馬車が揺れ出したは!!!
「きゃああああ!!!!」
思わず悲鳴をあげて座席から放り出された少女を彼は何とか片手に剣を持ちながら受 け止めた。
「・・・チ!!!奇襲か!!!!!」
そっと彼女を座席に戻し、蹴破るようにして彼は馬車の外に飛び出した。
「・・・パンプローナの・・・軍勢か・・・」
溜息・・そして冷や汗・・・。
いかに彼が凄腕の剣士とはいえ・・・この軍勢の数ははっきり言って反則以外の何者 でもない。
権力をもつ男が財力のある娘・・・ましてや美しいとなればなおの事・・・。
そんな存在を暴力的に奪う・・などと言う話は良くある話ではあるが。
真坂自分がそんな場面に遭遇する事になるとは夢にも思いやしなかった。
ふう・・っと重々しい溜息をつきながら彼は腰の剣を構えた。
「行け!!!!」
怯えている馬車御者に彼は乱暴に命令する。
「しかし・・・・・・!!」
なおも怯えきった様子で・・いまやすっかり彼と馴染みになった中年の御者はそう言 い返してくる。
が・・・彼は余裕の笑みを浮かべつつ・・・・。
「なぁ〜〜に・・・気にするな・・血路は俺が開いてやらぁ・・・」
言うなり乱雑に剣を構え・・最前線に居る敵兵を無造作に彼は切り捨てた!
そして馬車1台が辛うじて通れるほどの血路が生まれる。
・・・たかだか娘一人にたいした執着だ・・・。
権力にモノを言わせてパンプローナが雇ったであろう傭兵はかなりの人数だ。
これで・・・俺も終わりかもしれないなあ・・・。
訳の分からない。しかし・・心安らかな感慨が彼の脳裏を過ぎった。
何処の戦場でもない・・たかだか田舎の豪商の娘を一人守って死ぬ・・か・・・。
ある意味・・それも悪くは無いかもしれないな・・・。
脳裏の声、そして安堵感は更に増していくのが殺戮の血に塗れながらもよく分かっ た。
が・・・そんな彼の精神状態を一気に突き破る鈴のような声が風の如く聞こえた。
「・・・インバースどの!!!!」
「ば!!女がこんな殺戮風景!!見るんじゃねえ!!!!」
更に一人の傭兵の手首を切り落としながら彼はそう言い放った。
が・・彼女はそんな事に動じた風ではなかった。
「私の為に・・・生きてください・・・。ずっと・・・見ていたのです・・・。
私は貴方様のこと・・だから・・生きてください!!!!」
悲しげな・・そして訴えかけるような目・・・・。
それが何を意味しているのか今の彼には理解する事は出来なかった・・・。


「あの方は・・今、どうしているのでしょうか・・・?」
そっと彼女は傍らの女に声をかける。
いまやセイルーンの王子に見初められ・・王妃となった優しき黒髪の又従姉に彼女は 縋りつくように聞いた。
「ほほほほ・・・あんたが惚れた人物なんでしょ?そんなこと、思うだけ愚かね!
おほほほほほほほほ!!!!!!」
勝ち誇ったように言うこの姉のような女の声が心強かった。
その時だった。
「お嬢様!!!インバース殿のお帰りです!!!!」
あれから三日が経過していた・・・・。
たかだか三日と言うなかれ・・・。
彼女にはそれは永遠の時かのように思えたのだ。
彼となじみの中年の御者の言葉に彼女は頬を高揚させてその場を後にした。
「フ!セルバンティス・・美味しいところを持っていったじゃない!!」
セイルーン王妃の言葉に御者のセルバンティスは重々しく頭を垂れたのだった。


「あんたが真坂・・助けに来てくれるとはなあ・・・」
「気まぐれ・・とでも言っておこうかな・・・」
黒髪の男はともに戦ってくれた黄金の髪の剣士にとりあえず礼を言った。
「あんたの息子は・・・???」
「野暮なことを聞かないでくれ・・」
ふっと彼の言葉に金髪の男は顔を赤らめた。それが・・・二人の別れだった。
すっかり遅くなってしまった。
真坂戦いが終わった途端、連中の一人が彼にかがせた煙によって二日間意識を失って いたとは恥ずかしくていえたモノではない。
肺の中に取り込まれた有害物質はあの金髪の剣士が連れて行ってくれた医者のお陰で 全て摘出された・・・。
さて・・・何か都合の良い言い訳は・・・・???
彼が模索しながらメディシスの家の門にたったその時だった!!
「インバース様ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
明るい、笑いに満ちた光色の髪が此方に走ってきたのだった・・・・。


「結局パンプローナはこれまた・・ま、今度こそ俺の関与なくセイルーン王室よって 逮捕、投獄された・・。
ヤツも重婚、再婚を繰り返して女を殺していやがったよ〜な ヤツだったらしいからな・・・。
アイツも・・下手すれば20番目の犠牲者だったさ ・・」
少し恥ずかしげにリナの父親はそう結論を言った。
「さっすが!!私の父さんですう!!」
意気込みながらアメリアがガッツポーズをつける!!!
「で、父さんは母さんを与えられる、という形で無事結婚したのよ」
クスクス笑いながらルナが更に続きを教えてくれた。
「じゃ、あんたも俺に・・・」
「まだリナはやらん!!!これでも大人しく食ってろ!!!」
言うが早いかブツブツと文句を言うガウリイに彼はさっさとサラミを押し付けた。
でもって・・当のリナは・・と言えば・・・。
「あ!!母ちゃんも帰ってみたみたいよおお!!」
こんなガウリイ&父の攻防にはまったくもって気がついていない様子だった・・・。
かくして・・・。
無事に二人の「記念日」は始ろうとしているのだった・・・。










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