嫌いだ
自分の手も足も体も、この身も
全てを拒否するこの城も
嫌いだ
嫌いだ
キライだ・・・
・・・

けれど、そんな俺でも嫌いではない一人の男がいた
彼は、勇者
勇者は俺のたった一人の理解者だった
唯一の、無口な理解者

けれども、彼は死に、残されていたのは彼の妹
勇者は、彼の妹に何を学べと言ったのだろうか
俺が、命に代えても守ると誓った勇者の妹
俺はその使命を果たすために知らずと旅に出る

最初は、小さな約束から


彼女を守る旅をして、しばらく経った
すると否が応でもキライな自分に戻らなければならない時がやってきた
彼女は、自分を隠して男の振りをした
俺はキライな自分を隠して仮面を被っていたんだ
城に帰るということ、それをはずさなければなからなかった
別に、慰めの言葉が欲しかった訳じゃない
彼女が全てを知って感じて、俺に同情して欲しかった訳でもない
ただとの時は、ほっておいて欲しかったんだと思う
自分の弱さをさらけ出すのが恥ずかしくて
けれど彼女は本当の俺を見ていて、俺以上に俺を見ていて

「シオンはシオンだよ。シオンならいー国つくれるよ」

と、ふんわり笑って言ったんだ
心を許したくなるような彼女
いつしか俺は、自分の気持ちで彼女を守りたいと思うようになっていったんだ


いつまでも城にいたら気付かなかったことを知り
沢山の出会い、沢山の知識
そして、自らの命の先

自分が死ぬのなんて怖くはない
彼女の心が死ぬのが嫌だ
この痛いほどの気持ち・・・彼女を異世界に行かせたくない理由

けれど、その強固な意志に負けたのは俺
彼女を危険な地に導いたのは俺
全身全霊をかけてでも、彼女を守ると
俺はこの世界に制約をたてた


最後の決戦
イールズオーヴァという名の根源は果てのない空の本にいた
勇者の剣をもって、古代の魔法を駆使して
果てのない、戦いに思えた

守るものがあったから、守りたいと思ったから
俺は彼女に逃げろと言った
戦うことを拒んだ心やさしい彼女に、これ以上は関わらせたくない・・・
のに
なのに、彼女は戻ってきたんだ
魔との調和を保つため、自分との戦いのため

そして
俺のため・・・

戻ってきたことを、俺は心の底で嬉しがっていたのかもしれない
守ると決めたのに、俺は・・・

予測していたことが起こったのだ
死を、本当は受け入れたくなかったのかもしれない
けれど彼女をかばって死ぬのなら本望だ
短い生涯をかけて、守ることが出来たなら・・・
後悔が残るとすれば、彼女のこれからの人生

俺を想って泣いてくれて、本当に嬉しかった
願わくば、お前はお前のままで
俺が好きだったお前のままで

どうか、涙を拭いて















あやかんさんから、えーと…キリ番踏み逃げされどうし、交換しよっかって事で頂いた…んですよね?
そうそう。たしかそんな感じで☆
間違っていたらごめんなさいですー。

シオン様で!とリクさせていただきました。
こんなにもステキな詩をー!!
この文章の中でシオンの成長、変化がすべて分かると思いませんか?
旅の間にこんなにも…。
あぁ、なんだか切ないなぁ。
こんなにも成長できる人だったんですよね、シオン様は。

あやかんさん、ステキ詩をありがとうでした!







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